『東京から 現代アメリカ映画談義』

青土社 http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100808/bks1008080828007-n1.htm

試写会『アウトレイジ』

北野武監督の『アウトレイジ』の試写を見にいってきました。隣の席に妻夫木聡、美男やなあ。出口で蓮実重彦先生にもお会いしました。久しぶりです。映画はね、すごくハードボイルド。音楽の鈴木慶一も合ってました。

阿部和重著『ピストルズ』3刷

講談社 書かれてはならない小説が書かれてしまった!それが誰にもすらすらと読めるのだから、これは僥倖と呼ぶしかない稀有の事態である。

『ダニエル・シュミット:思考する猫』(Daniel Schmid‐Le chat qui pense)

Arthouse Movie 2,Zürich

『歴史は女で作られる』

日経ホール 終了後、日大の古賀先生に招かれて、セルジュ・トゥビアナさんらとカフェへ。蓮實先生が、マルティーヌ・キャロルがかつてクリスチャン=ジャックと一緒に来日したと教えてくれた。そしてトゥビアナさんには、日本側から「ヤマナカサダオ」という…

青山真治著『シネマ21 青山真治映画論+α集成2001-2010』

朝日新聞出版 この書物は、著者の青山真治が、 現代日本で最も貴重な映画評論家だと、 いかにも爽快に断言している。その断言は、彼が、 世界で最も貴重な映画作家の一人である現状と、 いささかも矛盾するものではない。

生誕100年記念 山中貞雄監督特集 対談:蓮實重彦×青山真治

せんだいメディアテーク スタジオシアター 最後に蓮実先生、年齢的に人前で喋るのはこれで最後にしたいと述べられ、蓮実重彦のいうことだから真相は闇の中(!)だけれども、貴重な機会だったのかのう、と思った。 id:kimekome:20100207

菊地成孔著『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』

イースト・プレス 「人類は映画作家と非映画作家に大別され、 職業、国籍、年齢、性別など何の意味も持たない。 菊地成孔の書物は、まぎれもない潜在的映画作家の言葉として、 読む者を過度の興奮へと誘う」

御園生涼子博士論文公開審査

論文題目:「越境する情動−一九三〇年代松竹メロドラマ映画と近代における文化の流動性」 審査委員:松浦寿輝(主査)・内野儀・浦雅春・蓮實重彦・吉本光宏 東京大学駒場キャンパス 18号館 この前の博論審査、最後に蓮實重彦さんが御薗生さんに「もっと大胆…

《Trafic N°72》

P.O.L “Jacques Becker ou l’aisance des mouvIents”を収録。

ヴィターリー・カネフスキー特集上映

ユーロスペース 「動くな、死ね、甦れ!」は、かけねなしの傑作であり、 これを見逃すことは生涯の損失につながるだろう

「再履修 とっても恥ずかしゼミナール」(港の人)刊行記念 万田邦敏の“可視の100と不可視の100” 講演

アテネ・フランセ文化センター

『谷中暮色』

シネマート新宿 過去をめざす視線がとらえがたい現在の先端でぴたりと焦点をむすぶ演出は秀逸である。 東京の街がなお魅力的な被写体たりうることを実証してみせた貴重な作品と断言したい。

自伝刊行記念 回顧上映「女優 岡田茉莉子」 トークショー

ポレポレ東中野 宣伝の吉川氏とポレポレ東中野へ。そこでは岡田茉莉子さんの自伝刊行記念レトロスペクティブが初日を迎えており、そこに馳せ参じる。マキノの「やくざ囃子」、中村登「愛染かつら」「河口」など見ていても必ず再見したい作品や、「集金旅行」…

埼玉県立浦和高等学校 平成21年度進路講演会「「他人」とはなにか」

埼玉県立浦和高等学校体育館

試写会『谷中暮色』

「谷中暮色」最終試写。宣伝の吉川氏いわく、ここ数年様々な作品の試写をやって来た中でもっとも濃密な面々が勢揃い。大物批評家、文筆家、映画監督等々。試写の最中胃が痛いと嘆いていた。Chris Fujiwara は、elliptical(省略が多い)のが気に入った、某御…

蓮實重彦特別講義 『映画あるいは「類似の罠」』完結編

アテネ・フランセ文化センター id:molmot:20090629

平倉圭博士論文公開審査

論文題目:「ジャン=リュック・ゴダール論―編集/ミキシングによる思考」 審査委員:田中純(主査)・蓮實重彦・石田英敬・松浦寿輝・前田英樹 東京大学駒場キャンパス 18号館 4階 コラボレーションルーム3 id:furuyatoshihiro:20090627 id:edouard-edouard:…

試写会『私は猫ストーカー』

TCC試写室 映画評論家の蓮實重彦さんがいらしてくだり、誉めて下さった後、「あと7分切ったら傑作だね」とおっしゃって下さいました。「あと7分」。とても励まされ、勇気づけられる言葉です。

《Undercurrent》

FIPRESCI “Touching the Glossy Coat of a Horse. John Ford's Kentucky Pride”を収録。

『グラン・トリノ』

丸の内ピカデリーほか 「グラン・トリノ」の奇蹟に立ち会おうではないか、感動を遥かに超えた、豊かな沈黙とともに。

廣瀬純著『シネキャピタル』

洛北出版 最先端の思想もイメージも 大胆に読みこめる廣瀬純は、 書き手としても稀有の才能に 恵まれている!!

『四川のうた』

ユーロスペース 深呼吸をしてから見ることを勧める。息もつかせぬ傑作だから。

島田雅彦著『小説作法ABC』

新潮社 21世紀の『小説神髄』 を颯爽と語り尽くした島田雅彦は、坪内逍遥と異なり、まぎれもない小説家であり、彼の前に明治以来のあまたの小説が無方向に揺れている。この優位をあっさり劣勢へと転化させかねない近代小説の不気味さにあくまで意識的である…

《Cahiers du cinéma n°643》

Cahiers du cinéma “Attention, c'est un monstre!”Entretien avec Shigehiko Hasumi par J.-M. Frodonを収録。

『ロルナの祈り』

恵比寿ガーデンシネマ 東京で映画を見ていれば、いつの日かハスミンと一緒に映画を見ることがあるかもしれないとなんとなく思っていたのですが、なんとその日がこれほど早くくるとは! 恵比寿ガーデンシネマで『ロルナの祈り』を見るべくロビーで待っている…

『長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語』

ユーロスペース 「愛」という言葉のみだりな使用はつつしみたいが、『長江にいきる』の素晴らしさは、そのショットのことごとくが「愛」を体現する被写体への「愛」からなっていることにある。

『我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜』

銀座テアトルシネマ 爆笑をこらえてこの艶笑喜劇(21世紀のルビッチ!)を楽しむには、 映画のいい加減さに対するまともな感性を備えていればそれで充分だ。

グル・ダット傑作選

神戸映画資料館 「グル・ダットを見るか見ないかは人生の問題である。 だが、いったんグル・ダットを見てしまうと、映画が人生の問題を遙かに超えてしまうことに誰もがたじろがざるをえない。 そのたじろぎも知らず、やたらに人生や映画のまわりをうろうろし…

『チェチェンへ アレクサンドラの旅』

ユーロスペース2 ソクーロフは、戦争の苛酷さを、視覚的な再現とは無縁のただならぬ気配として、 画面のすみずみにまでゆきわたらせる