対談

 持って生まれた鈍感さで、滅多な事では緊張しないタチなのですが、昨晩は緊張で眠れませんでした。こんなに緊張したのは何年ぶりか。「エスクァイア日本版」の「ドキュメンタリー映画特集」の巻頭対談を行ったのですが、ウエイン・ショーター氏とも、筒井康隆先生とも対談させて頂き、その都度大いに高揚はした物の、緊張で眠れない等という事はありませんでしたが、やはり今回ばかりは。筒井先生との時は感動でほとんど一言も喋れず、大谷君に「一言で良いから喋ってよ。記事が書けないから」と怒られたものですが、本日は全く違った意味で、ほとんど何も話せませんでした。とはいえ、それが正常であると自信を持って断言出来ます。
 という訳で蓮實重彦先生とワタシの対談は12月売りの「エスクアィア日本版」に掲載されます。特集内容と無関係なので掲載されないと思いますが、対談中最高に盛り上がったのは何と「デス・プルーフがどんなに素晴らしいか」という話でした。お楽しみに。

キャロリーヌ・シャンプチェは
 今、東京に居るんですが(撮影で)、その話を振ると蓮實先生は「二度サルに噛まれた人です。二度噛まれると言うのは相当な事です」と、笑いを堪えていました。