アメリカを撃つ ―孤高の映画作家 ロバート・クレイマー

ロバート・クレイマーについて
ロバート・クレイマーもまた、アメリカ人でありながら、過去20年間のほとんどをヨーロッパで暮らした。その間、ドキュメンタリーとフィクションを交互に撮り、『エッジ』『アイス』など60年代後半に鋭い作品を何本も撮っている。
ロバート・クレイマーを見ていると、亡命さえもが贅沢品と思えるような孤立無援を現代の映画作家たちはかかえこんでいるのかもしれないと思われてくる。
「映画巡礼」(1993年 マガジンハウス刊)より抜粋