『寝ても覚めても』

向かいあうこともなく二人の男女が並び立つラスト・ショットの途方もない美しさ。
しかも、ここには、二十一世紀の世界映画史でもっとも美しいロングショットさえ含まれている。
濱口監督の新作とともに、日本映画はその第三の黄金期へと孤独に、だが確実に足を踏み入れる。