2016-01-01から1年間の記事一覧

『皆さま、ごきげんよう』

岩波ホール この国籍、年齢、性別を超えた「不良性」こそ、 ともすれば二十一世紀が忘れがちな歴史的美徳である。

工藤庸子×蓮實重彦トークショー「女性・フィクション・大学―スタール夫人×伯爵夫人」

ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)

『ダゲレオタイプの女』

ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー 女が階段から垂直に転落すれば、幽霊になるに決まっている。 この小津と溝口の宿命的な融合を、 二一世紀のフランスを舞台に あっけらかんと描いて見せる小癪なる黒沢清。 必見!!!

『ハドソン川の奇跡』

丸の内ピカデリー他全国ロードショー 上映時間は100分にも充たない。この見せかけの単純さのうちに、曲者イーストウッドの野心が凝縮されている。

『論集 蓮實重彥』(羽鳥書店)刊行記念 蓮實重彦+工藤庸子トークショー 『論集 蓮實重彥』についてお話させていただきます

ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)

『ホース・マネー』

ユーロスペース ほぼ完璧といえる構図、照明、美術が作品にもたらしかねぬ抽象性を、あらゆる生きた被写体が、そのつどまがまがしい具体性へと転化せしめるサスペンス。 ペドロ・コスタ監督の最大の野心作は、その野心を超えて、21世紀にふさわしい真の傑作…

『木靴の樹』

岩波ホール 戸外には馬車が行きかい、室内には蝋燭のランプが灯され、一家には何人もの子供が生まれ、男は黙って木靴を造り、女は小川で洗濯し、子供たちは野原を駆けまわり、病人が出れば祈祷師が呼ばれるという北イタリアの貧しい農村。教会で結婚式を挙げ…

『光りの墓』

シアター・イメージフォーラム あと一歩で映画が映画でなくなる地点まで踏みこんでの演出は、まことにサスペンス豊かである。必見!

『ジョギング渡り鳥』

新宿 K's cinema これこそ真の意味でリアルな映画なのだ。その稀有のリアルさを 体験すべく、衛星に乗ってでも映画館へかけつけよ!!!

《新潮 2016年4月号》

新潮社 “伯爵夫人”を収録。 [新聞] http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/bunngeijihyou/2-0055036.html http://www.sankei.com/life/news/160327/lif1603270036-n1.html http://www.asahi.com/articles/ASJ3X5R4MJ3XUCVL029.html [ブログ] http://d.hatena…

『キャロル』

TOHOシネマズ六本木他全国ロードショー 傑作である。 夫もいれば恋人もいる二人の女性が、 1950年代ニューヨークの歳末のデパートで出会う! 売り娘ルーニー・マーラと 顧客のケイト・ブランシェットの艶やかな視線の交わしあい!! その宿命的な遭遇の行く末を、…

瀬川昌久さん出版と表彰をお祝いする会

Cafe Cotton Club 新橋 東京大学元総長の蓮實重彦さんもお祝いのお言葉をのべてくださいました。 新著で対談相手を務めた映画評論家の蓮実重彦・元東大学長もマイクを握り、「終戦にあたり日本の復員兵を無事に日本に届ける仕事をしてくださり、(横浜に帰港…