2017-01-01から1年間の記事一覧

『月夜釜合戦』

シネ・ヌーヴォ 赤いスカートの女性による爽快な自転車の走行に導かれ、出鱈目のようでいて繊細きわまりない演出が描き上げるこの愉快な作品が16ミリで撮られたことを、とことん祝福しようではないか。

『鉱 ARAGANE』

新宿 K’s cinema 被写体を美しく見せることより、美しい被写体を見ることの無上の悦びに徹したこの監督は、見ることの悦びをいくえにも増幅させる驚くべき傑作を撮り上げてしまった。 それは、必然的な奇跡以外の何ものでもない。

第30回東京国際映画祭 ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション 『生まれながらの悪女』

東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール nfcなう born to be bad …う、後ろに蓮實師… フィルセン到着して、列に並んでいる上野昂志さんに挨拶したら、その10人くらい後に蓮實重彦先生が並んでいました。

《ユリイカ平成29年10月臨時増刊号 総特集*蓮實重彥》

青土社 [ブログ] http://gojogojo.com/gojo/2017/09/14/4623 http://ttn2.org/archives/2017/09/post_273.html http://franzjoseph.blog134.fc2.com/blog-entry-105.html http://abecasio.blog108.fc2.com/blog-entry-2734.html [Facebook] https://www.…

『牯嶺街少年殺人事件』

角川シネマ有楽町他ロードショー 問答は無用だ。 だまって映画館にかけつけ、 この真の傑作に打ちのめされるがよい。

『息の跡』

ポレポレ東中野 細いホースのさきからちょろちょろと水が流れ、見えてはいないポンプの音がそれにかぶさるとき、これが音響の映画だと人は忽然と理解する。不穏な津波の音に代わって、即席の井戸がいっときの生を謳歌するが、最後には解体されるしかない。あ…

『ミューズ・アカデミー』

東京都写真美術館ホール 「美神」を語るのであれば イタリア語でなくてはなるまいというかのように、 ゲリンは、現代のバルセロナにまずイタリア語を響かせる。 その響きがやがて日々のスペイン語と混じり合い、 ドキュメンタリー的と思われたものが、 いつしかフ…