『苦い銭』

真夜中の歩道や
高層住宅のテラスや薄ぐらい廊下などに、
孤独な男女が黙って立ちつくしている。
彼らや彼女らは、その後、
饒舌すぎるほど自分を主張し始める。
それがこの映画の
荒々しくも繊細な魅力にほかならない。