ベルナール・エイゼンシッツ講演会:「「映画」をいかにして見るか-歴史学的視点から」

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アテネフランセのトイレで蓮実氏に遭遇してビビリました。トイレを出たところでゴダール風の男が立っており、蓮実氏のトイレ中に預かっていた荷物を手渡していました。「うむ。」って感じで受け取る蓮実氏。このゴダールな男性は、この後の講演会でも司会を務めていたのでアテネ・フランセではお馴染みの人なのでしょうね、きっと。
エイゼンシッツ氏の講演は、『いろいろと映画メディアが発達していくけど、大事なのは新しいテクノロジーを道具として使いこなすことだ』っつう内容でした。自身が編集長を勤める『シネマ』に付録としてついた溝口の「東京行進曲」DVDの上映なんかもありました。このスレでどなたかが言われていたように、「美術書に美術品の写真が掲載されているように、映画雑誌に映像が付録として付く時代、書き手が絶対であるという関係性は崩れ去る。」という指摘もありました。



ゴダール風の男(松本さん?)の解説によると、蓮実氏による「テクノロジーの進歩が映画というジャンルを消滅させる」という趣旨(すみません、読んでないので詳しく説明できないのですが)の論考に触れることで、「アテネフランセとしてもこのことはしっかりと考えていかなきゃ」という思いが強まったらしく、そもそもエイゼンシッツ氏にこのような論題で話をしてもらうことになったきっかけは蓮実氏なんだ、という点を強調していました。
講演後、ゴダールさんとエイゼンシッツ氏、蓮実氏は連れ立ってどっかに行ってしまいました。